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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第77章 鏡柱と羽織



「浴槽にだけでなく、
宮殿をバラで満たして。
廊下や寝室にもバラを
敷き詰めていたとも言いますし。
宴会をする場所にもバラを
敷き詰めていたそうですから」

「成程…蜂蜜もバラも…
クレオパトラが愛した、物だったか…。
あの映画もなかなか良かったしな。
だが、あげは。また君と、
一緒に映画を観に行きたい物だな」

「ええ。そうですね…、杏寿郎。
杏寿郎と映画…には、
私もまたご一緒したくありますし」

「ああ、映画も
公園でボートも悪くなかったが…。
今度は、移動遊園地に行くのも良いかもな。
それとも…、
また、2人でサーカスにでも行くか?」


サーカス…と聞いて

過去に杏寿郎と行ったサーカスの事を思い出す

彼とは…2回 
サーカスを観に行った事があるが…

1回目はあの無限列車の任務の前に…

列車の折り返し待ちの待ち時間の時で

2回目の時は… 杏寿郎の実家に
療養の為に行った時に…杏寿郎と
槇寿郎様と千寿郎君と一緒に行った時だ


そんなに前の事でも無いのに

随分と前の事の様に感じるのは

私が…この所…濃厚な
毎日を過ごしているからかも知れない


「そうに…ありますね、サーカス…。
はい、そう致しましょう。
また、サーカスを、
杏寿郎と観に行きたくあります」

「あの列車に乗る前に…、
サーカスに行く途中で…。
君が、貰った風船を、
小さな子供に渡していただろう?
俺は、あげは…、君のその姿を見て…な。
君と言う女性の一面を垣間見た気がしたからな…。
それまでの、
恩返しと言う意味だけでなくて。
あげは、君を自分の
生涯の伴侶として愛せる女性だと
俺が、確信を得た…ぐらいだからな」

「あの頃…の私は…、
その…杏寿郎には…かなり…」

「つれなくて、手厳しい
感じだったとでも言いたいのか?
確かに、あの時の君は、そうだった。
だが、それも、あげは。
君の優しさ故の行動だったろう?
それに、今は、君はあの時の君とは違う。
…自分でも諦めていた、彼と、
三上透真と向き合う事を決意してくれただろう?」


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