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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第77章 鏡柱と羽織




「…んっ、…はぁ、杏寿郎……」


そう言いながら 彼がこちらに口では
お伺いを立てて問いかけては来ているが

もうすでに杏寿郎のその手が
あげはの帯に掛かっていて
シュルシュルと…帯を
その指が解いて行くから

それを受け入れて欲しい…と言う方の
意味合いが強いお伺い…なのだろう

畳の上の彼の身体上に
腰を降ろす様に促されて座らされる

そのまま着物と羽織を羽織ったままで
帯だけ解かれて前を開かれる

そのまま 彼に乱れさせられて
しまう事になってしまって


夕飯の用意をする前にちょっとだけ…と

そんな風に言われていた気がするのに


「どうして下さるおつもりですか?杏寿郎」


折角夕飯を自分が用意しようとしていたのに…

ちょっとだけがちょっとだけでは済まずに

すっかりいい時間になってしまっていて

恨めしそうにしながら

あげはが杏寿郎に
そう訴える様に言って来る


「その、夕飯の事なんだがな。
あげは、恐らくになんだが…、
俺が思うに…だな」


そう杏寿郎が言って来て
あげはがハッとすると

嫌な予感が凄いする…

前の時と同じ事になってるんじゃないかって

一気にさぁっと血の気が顔面から
引いた様になってしまっていて


「杏寿郎…、あのっ、
もしかして…なのでありますが…」

「ん?あげは…、
また、夢中になり過ぎていて。
それに、気が付かなかったのか?
恐らくだが…夕飯の用意は…」

杏寿郎のその言葉に

やっぱりこうなるのかと…

がっくりとあげはが項垂れていて


これでは前にこの広間でこうした時と

全く同じ流れが出来上がってしまっていて


私はあの時の声を… しっかりと

聞かれて?聞かせて?しまって居た…訳で…

そんな事に…気が付かずに
夢中になってしまって居て


自分が…何一つ…前の時にも
あれだけ恥ずかしい想いを
したのにも関わらずに

全く同じ事をしてしまって居て…

どうにも 居た堪れない気持ちになったのは

言うまでも無い話でしかなく…



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