• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第9章 療養編 煉獄家にて


そう言っても昨日 酒を飲んでしまったし
これから先 飲めないのでは?
とかと気にしているのか
不安そうな面持ちをしていたので

「大丈夫、ですよ。元々健康そのものでしたし、
肝臓は再生する能力があるので、三ヶ月も
すれば戻りますよ…。むしろ他の臓器
じゃなくて良かった位ですから」
「姉上は、色々な事をご存知なのですね」
「一応…これでも、資格は持ってるからね…」
「資格?とは…何の事ですか?」
「看護婦の…資格ね」

前にあげはや胡蝶が
本業と言っていたのを思い出した
ちゃんとした資格を持った看護婦だったのか

「そんなモン、女の汚れ仕事だ…」
「まぁ、確かに槇寿郎様の仰るとおりな
部分もありますがね?」
槇寿郎の嫌味にも
あげはは堪えてはいない様だった

「今日はどちらに行かれるご予定なのですか?
よろしければ…ご案内をさせて頂きたく…」
「もうすぐ、お花が届くと思うから…
届いたら行こうと思ってるんだけど、
ここからは、近いのかな?」
「あげはは、どこへ行きたいんだ?」

「どこって、瑠火様の所だけど?
ちゃんと、お伝えしたい事もあるしね」

そうあげはが言った時
花屋が花を届けに来た
白と桃色系の花が束ねてある

墓前の花にしては多少華やかすぎるが
使ってはいけない
花は入ってはいなかったので
その辺りも
あげはが注文して作らせたのだろう

白地に桃色の花柄の着物は
母上が好んで着ていらした物…

「もちろん、槇寿郎様にもお越し頂きますので」

気配を殺してその場から離れようとする
槇寿郎の襟首をガシッと掴んで
あげはがそう言った

あの父上に全く臆する事もなく
言うことを聞かせてしまうのだから
やはりあげはは 只者ではないな!

「あげはは、言い出したら聞かないので。
父上は…諦められた方がいい…」

「自分の妻に会いに行かない、夫がいますか!
ほーら、行きますよ?槇寿郎様」

いつの日か3人で 母に会いに来ようと
言ったのが…よもや現実になろうとはな
3人ではなく 4人ではあるが……

そして これが叶ったのも…
あげはのお陰…か






/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp