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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第76章 深紅のバラと浅葱の蝶 ※R-18



あげはが自分の身体を起して来て
自分が杏寿郎の鎖骨の下に残した
自分の蝶に口付けると

「あげは…、俺も願っても
構わないだろうか?君に。
俺の蝶も…、あげは。
君のその口で、俺がした様にしてくれるか?」

「ええ、勿論…、貴方の蝶と私の蝶と…、
一対の番…にありましょうので…」



杏寿郎に自分がそうした様に
こちらにもして欲しいと言われてしまって
ちゅ…ぅっと自分が
彼に残した蝶の跡に吸い付いて

赤い跡に赤い跡を重ね付けして行く

薄くなった跡に濃い赤の跡が残って
元の跡とはずれたその蝶の形の跡が

あげはの目にも蝶が羽を動かして
羽ばたいているかの様に見えて


「蝶が…羽ばたいておりますね…、杏寿郎」


そっとその跡を指でなぞると
杏寿郎の指先が
あげはの鎖骨の下の蝶を撫でて来て

そのままお互いの唇を寄せ合えば
自然と鎖骨の下の蝶が寄り添う距離になる

「んっ…、杏寿郎…、もっと…、私の蝶と
貴方の蝶を…、寄り添わせたくあります…」


「あげは…、それは俺に…君を、
抱きしめろと言う意味か?」

あげはの言葉に杏寿郎が
身体に腕を回して来て
お互いの胸と胸を重ねて抱きしめ合うと
ズチュンッ…と深く腰を打ち付けられる

「んぅ…っ!んんーーーッ、ん…ッ」

唇も求められて塞がれてしまうと
喘ぐ事すらも出来ずに
ズンズンっと奥を彼に突かれて
声にならない声を籠らせるだけになる

しっかりと痛い程に抱きしめられて
ピッタリとお互いの蝶が寄り添うのを感じる




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