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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第75章 (100+1)+1+〇=108



前に小間物屋でガラスの簪を勧められた時に
私に贈る簪を用意してると言ったのは…
この事だったんだと気が付いた

「それで…あの時に、簪は
お買い上げになられなかったのですね」

「ああ。あの時はすまなかったな。
この簪より先に簪を君に贈るのはどうにも
自分に示しがつかない気がしてな。
気が引けてしまったんだ。
あの簪も、君に似合いそうだったからな。
あげは。君が欲しいと言うなら、
また、買いに行っても良いが…」

「ふふふ。
杏寿郎は贈り物ばかりにあります…ね。
そんなに簪を頂いても、私の頭は
一つにありますよ?杏寿郎?」

じっと自分の頭の簪に
杏寿郎の視線が向いているのを感じて

「やはり、君は…
バラの精だったか?あげは」

「また、そんな…、
冗談をお言いになられて…」

「あげは…、冗談でも無いし、
俺は本気で言ってるんだが?
6本のバラの意味は…
貴方に夢中…だからな…。
あげは、君には…俺の贈った
6本のバラを…
身に付けていて貰いたいんだが?」

むっとあげはが口を尖らせると
じっと熱のこもった様な視線を向けて来て

「私の気の所為で…無ければ…、杏寿郎は…。
折角贈って挿させて置きながらに、
もう、私の頭からこれを…そのお手で…抜いて
解いてしまいたいと
お考えなのではありませんか?」

「何でも、俺の事はお見通しか?あげは。
喜んでもらえたのであれば、
お礼を弾んで頂けるんだろう?」

そう言ってひょいと軽々しく横抱きにして
杏寿郎に抱き上げられてしまって

「そう言えば…、君のその
ハンカチの中にバラの花びらがあるんだったな」

そのまま 横抱きにした私を
あの小さな部屋まで運んで行ってしまって



この後は…ここで… 

お礼を…杏寿郎にする事になるんだろうけど




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