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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第9章 療養編 煉獄家にて


耳を塞ぐ?

彼女の言葉で理解した
彼女が何に抵抗があって嫌ではないが
応じるのに気乗りしないのは

しかし…それが 
漏れてしまうと言うのであれば
それは 聞きたいと…
思ってしまう訳であって

「それは、俺が…
堪えられなくなりそうだからか?」
「え?違いますよ…堪えるのはこっちですから」
とあっけらかんと答えられてしまって

そこまで深い
心配をしてるのではないと分かったが

「なら、声が漏れる心配のない程度なら
…いいと言う意味か?」

あまり激しくしすぎて
どうしようもなくなるのも
それはそれで仕方ないと言えないのは確かで

胡蝶からは酷く酷く俺は
我慢しろと言われているので
準備が整うまでは
なし崩す訳にも行かないのだが

最後まではしてはいけないと
禁止されてる中で

彼女との関係を深めたいと思うのは
欲張りなのだろうか?

「そ、…それなら…いい…です」

とあげはから許可が得られたので
軽く熱が入らない程度にする…のはいいが

「あまり、緊張されると…しにくいのだが?」
「すいませんっ…、
つい、力が…入ってしまって」

あげはの肩に力が入っていたのが
明らかだったので
少し落ち着かせる為に
自分の胸にもたれ掛けさせた

よしよしと頭を撫でると 髪を掬い上げて弄ぶ
そうしてる内に 彼女の方から
俺の手に自分の手を重ねて来て
ついっーと指先で俺の指を撫でた

その仕草に 強請られているのだと感じて
あげはの指を絡め取ると
そのまま軽く握ってやる
指を絡めて繋いだままで 唇を重ねると

いつも している
何度もした触れるだけの口付けなのに
ビリビリと唇が痺れる様な 感覚を覚えて

堪らなく 
その感覚が愛おしく感じられてしまって

その感覚を 確かめたくなって
何度も口付けを繰り返していると

何だろうな…気持ち…いいんだな…
いつもはもっと こう 心地いい感じだが
それを感じていたのは 俺だけでなくて

「…んっ…」

と小さく微かに彼女が甘い声を漏らしたので
それを皮切りにして 強めに唇を吸うと

「……ん、…ん゛っ…、はぁ…」

甘い声に混じって
熱い吐息を吐く音が聞こえて

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