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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第75章 (100+1)+1+〇=108



スルッと杏寿郎の手が
あげはの頬を撫でて来て

「杏寿郎はそれを、私に…、
教えたい…のでは…?…んっ…」

そう あげはが問いかけるも…

唇を塞がれてしまって

その意味を教えては貰えない

塞がれていた唇を開放されて

杏寿郎が言葉を紡ぎ始めて


「100本のバラは、100%の愛…。
100本のバラを、そのまま君に
贈っても良かったんだがな?
だが、俺の等身大の100%…の愛ではなくて。
101本のバラを贈りたいと思ったからな…、
君に。これ以上ない程に、…あげは…。
俺は…、君を愛してる…と言う意味だが?」


1本のバラと100本のバラと
101本のバラを…杏寿郎から
贈られてしまってたと言う意味なのだろう。


「まだ…、終わりじゃないがな?
バラはついでの様な物だからな。
あげは。受け取って欲しい…これを」

こんな勿体ぶる様な方法で
バラを贈って来て置きながら

彼の中ではこれはついで…なのらしい

贈りたい物はバラでは無い様な
そんな口ぶりで杏寿郎はそう言うと

その101本のバラの活けてある
剣山を隠す様にして
足元に散らされていた花びらの山から

杏寿郎が何かが入った箱を取り出して来て

あげはの方に柄が向く様に向きを調整すると
こちらにその絵が描かれている
化粧桐箱を差し出して来る


杏寿郎のその手に上にある化粧桐箱に
あげはが視線を向けて

その手にある 化粧桐箱を
注意深く観察した

箱のの大きさは

幅が13センチほどで15センチも無い位
長さは20センチか
それをちょっと超えるぐらいで

その化粧桐箱には…
見覚えのある青い蝶と
赤いバラの花が描かれて居た

この箱も…杏寿郎が…その中身を入れる為に

用意してくれていた物だと気が付いた


「杏寿郎。この絵柄の、蝶は…
アサギマダラ…にありますね…」

「全てが終わったら…、
母上が用意してくれたあの櫛を
君に贈りたいと俺が話したのを
あげは、君は憶えているだろうか?」



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