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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第75章 (100+1)+1+〇=108




「…っこ、これは…今までとは、
各段に…段違いな…、のでは…?」


水面に落ちた石が波紋を広げるかの如くに
部屋の隅からハートの形が 
層のなる様にして広がって波紋の様になって居て

和室の左下からそれが広がると折り重なるハートが

回転しながら 次の部屋へと続いてる


「春日さんには…、こう…、
何か芸術的な才能があるのでは…?
これは…、私と杏寿郎だけでなく…、
誰かにお見せしてもいいのでは…」


むしろ それだけにするのは
惜しい気すらもして来ていて


後部屋は2間続いているのだ…から

この先にはこれよりも…

もっと凄い物が…広がっていると

そんな風に…思うと…

観てしまいたい様な 怖い様な…

そんな相反する気分が…自分の中にせめぎ合う


「……っ!!これは驚いたな…。
よもや、よもやだ。
俺がちょっと屋敷を留守にしている間に。
まさか俺の屋敷が、こんな事になって居ようとは…。
これでは、炎屋敷ではなく、まるでバラ屋敷だな…」

後ろから聞きなれた 
この屋敷の主である
杏寿郎の声が聞こえて来て

その杏寿郎も今のこの状況に
驚いている様子だったので

「杏寿郎…、お戻りになられたのですね。
一体、どちらへ
お出になられていたのでありますか?
この、お屋敷中にある、これは…
杏寿郎の…仕業…、と言うよりは」

「ああ、そうだ。あげは。
確かに、これは。
如何にも俺が…春日に
依頼した事ではあるにはあるんだが。
まさか…ここまでとは、
俺も思っては無かったんだが。
俺の想像以上の事になってるな、
純粋にこれは…凄いな!」

杏寿郎が春日さんにした依頼と言うのは
もっとざっくりとした感じの
依頼だったと言う事は 
この杏寿郎の口調からも
あげはには何となくに
想像はできた事なのではあるが

「確か…チューリップで有名なオランダでは、
チューリップの花びらで
絵を描いたりすることがある様で。
もしかしたら春日さんはそれを、
バラの花びらで再現されたのかと」


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