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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第75章 (100+1)+1+〇=108



その僅かに開いた バラの花びらの幅程の

襖の間からは バラの香りが外に漏れて来ていて


「今度は…この奥に行けと…いう
意味…みたいにありますね…」


ゴクリ……とその襖の前で
あげはが立ち止まると固唾を飲んで

その 襖をじっと見上げると

うんっと意を決して

少しだけ開いた襖に手を掛けてガラッと開いた…


点々と8畳間の中には花びらが続いていて

部屋の中央には大きなバラの花のハートの形と

それに沿う様にして
小さなバラが敷き詰めて作られている


ハートの形が出来ていて 
部屋を全面にデザインした様だが

ここに来て一気に…使われている
花びらの数が増えていて

私のハンカチのキャパシティを
そろそろ超えるのではないかと

そんな心配をせざるを得ない状況になって…


「流石に…、ここまで来ると…
私のハンカチには収まりませんね」


しかし ここまで綺麗に
花びらが並べられているのを
崩すのも勿体ない気がするから…

しばらくそれをどうしたものかと
あげはも眺めていたが

これを崩すのは…
杏寿郎にも見て貰ってからにするとして


そのハートの形から
赤い糸の様にして連なって伸びている

バラの花びらの道しるべが
更にその先に間続きになって

屋敷の広間から続いてL字型になる様になって

3部屋繋がって配置されている 

間続きの隣の和室へと伸びているのが見えて


一瞬 この先の3部屋も…
この部屋の様になって居るのかと…

そう思うと恐ろしい気もしたが…


「流石に…これは…、
ここまで大掛かりになって来ると
春日さん一人では…
出来た物では…無い…様な?」


…だけど この先には…

この部屋以上の物が…待っているのだろうと…

この部屋の畳の上のバラの花びらを見れば

当然に期待をしてしまっている自分が居て


その先にある…

4畳半の襖にあげはが手を掛けると

ガラっと音を立ててその襖を開いた


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