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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第75章 (100+1)+1+〇=108



杏寿郎が…ただ 無意味にこんな風に

屋敷のあちこちにバラの花びらを春日さんに

並べさせたりはしないだろうから…


これには何かしらに意味があるんだろうけども…


もう一度…あげはが
屋敷の内部に意識を張り巡らせるが

やはりまだ この屋敷の主の
杏寿郎は屋敷を留守にしていて

それも 留守にする事を私に
一言も告げずに出て行った


…と言うよりは 


私の意識をバラの道しるべで気を引いて置いて

それに気付かせない様にして置いて

屋敷を出たの方が正しい気がするが

いつ戻るのかも

何をしに出たのかもわからない

杏寿郎の事を何もせずに
手持無沙汰にして待つよりは
折角 ここまで時間と
労力を惜しまずに用意してくれた

いや これだけの量のバラの花びらなのだから

お金も…掛かっているには掛かっているだろうけど


私が出来る事は…と言えば

このバラの花びらを辿る事…ぐらいで


あげはがその先にも続いている 

花びらを辿っていると

知らない間に 中庭に面する廊下に出ていて

ここから見るに広間の周囲を
ぐるっと中庭に面して続く廊下を…
一周…する感じに…
花びらがまだまだ続いているのが見えた


「これ…は、一体…どこまで…続いて…」


この屋敷にも 
蝶屋敷と変わらない位の数のお部屋があるが

炭治郎君達 継子が寝起きする離れと
母屋の台所と
使用人さん達が寝泊まりする部屋に

この広間に食事をする居間と…
自分達が寝ている部屋ぐらいの

決まった部屋にしか…立ち入る事がないから

広い屋敷なのは知っていたけど…

知らない部屋も…多そうな気がする…な

広間の周囲を…花びらを集めながら進むと

広間とは間続きになる位置にある開け放てば

広間が2間合わせて
20畳の大広間になる部屋になるが
その部屋の前で花びらが途切れていて

少しだけ その襖が開いていて

バラの道しるべは
そっちらの方へと更に続いている様だった


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