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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第9章 療養編 煉獄家にて


話込んでいる内にあちらも終わったようで
手ぬぐいで汗を拭っていた

「ありがとうございました。姉上!
姉上はお優しいだけでなく、
とても強い剣士だったのですね!」

「体が冷えたらいけないし、
このままお風呂にしましょうか?」

あげはからの提案に
風呂に一緒に入ろうと言われたと
思って千寿郎が顔を真っ赤にしてしまった

「あ、あ、姉上?それは…いけませんっ!」
「ああ、ごめんごめんっ!そうじゃなくって、
3人で、お風呂に入ってって事ね」

一足で中庭からすぐ目の前まで来ると
「良かったら、お風呂ご用意しますので、
3人で入られますよね?
杏寿郎さんの抜糸も済んでおりますから、
入浴して頂いて結構ですので」

あげはは 
しきりに3人で入るように勧めてくる

「いや…俺はいい」
と槇寿郎が断ろうとすると

「いえ、明日は外出するつもりなので
入ってもらいますから!3人で入らないと
仰るのでしたら、私が、槇寿郎様を…力づくで
入れますが?例え、昏倒させてでも…」

冗談だろうか?常套句だろうか
脅し文句なのかもしれないがやりかねない
コイツなら断ればやりかねないし
現実に…コイツなら できる…な

「あの、父上…お言葉ですが……俺が、
上弦の鬼と戦った後、彼女は俺を担いで
5里近く移動してるので…可能かと」
「あ、あれは。火事場のくそ力みたいなやつで…
あの時は必死だったから…その」

俺より体格のいい杏寿郎を担いで
5里…も移動する のか…恐ろしい奴だな

「入る」
「そうして頂けると、手間が省けるので
助かります。すぐに、ご準備致しますね」
手を合わせてあげはがにっこりとほほ笑んだ

押し切られて仕方なくではあるが
3人で風呂に入るなんて 何年ぶりだろうか?
それこそ
まだ瑠火が生きていた…頃 以来か…

「大きくなったな、杏寿郎」

体を洗っていると後ろから父の声が聞こえた

「お言葉ですが、俺はもう20歳です。
大きくも…なりますよ。父上」

その鍛えられた筋肉質な体に残る
新しい大きな傷跡

「父上、お背中お流ししましょうか?」




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