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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第73章 洋館の夜 ※R-18



ザアアアアアァ… 

出しっぱなしのなっているシャワーは
浴びてるのか浴びていないかすらも分らない

お互いの口付けを求めあうままに交わし合って


「…んっ、ふぁ、…んんぅ、杏寿郎…」

「…ハァ、…あげは…ッ」


与えられるままに受け入れて
求められるままに差し出して
口角から零れる唾液はどちらの物とも知らずに


頭から被ってるだけのシャワーの湯に
それも勝手に混じって溶けて流れて行く

さっき身体を重ねた後に身体は洗ったのだから


「頭を…、洗うか…?あげは。
どうせ濡れたついでではあるが…」

「では、私が…杏寿郎の髪を洗います…ね」

「そう言えば…、蝶屋敷で
君に頭を洗って貰った事があったか」

向い合せになって
お互いの胸と胸を押し付け合ったままで
あげはの手がわしゃわしゃと杏寿郎の髪で
シャンプーを泡立てて行く

「俺にも…そうさせてくれ…」

お互いの髪を洗い合いながら
視線を絡み合わせては口付けてばかりで
何時まで経ってもなかなか満足に髪のひとつも
洗う事すらがままならなくなっていて

洗い上がりも洗い残しも気にする事なく
そのまま軽く洗った状態で泡を洗い流すと
その後も軽くにだけ
トリートメントをして洗い流した

「私の髪と…杏寿郎の髪から…、
同じ香りが致しますね…」

「ああ、そうだな…同じ香り…がするな。
俺が、贈った…あの髪の油も…、
揃いの香りには違いないが」

「このここの、蝶以外にも…
揃いがありましたね?杏寿郎」

「ああ、そうだな…あげは…」

ここの蝶とあげはが言って…
杏寿郎の鎖骨の下に飛んでいる
自分の残した赤い蝶を指でその形を
画く様にしてゆっくりと撫でて行く


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