第72章 その恋は……
――― 愛されるままに 愛されて
そう ただひたすらに愛されて
その恋は琥珀糖のような…――――
そんな風に その愛こそが全てだと言われて
それを受け入れない事すらも
私には許されぬ程に
愛されているのを感じるから
杏寿郎… 私への愛が貴方の全てになるのなら
私の全てで 杏寿郎
貴方を愛したく…あるのです…よ?
そう告げる事も 言葉がままならぬ
幼子の様になってしまって居て
言葉にする事も叶わないままに居て
貴方の愛に溺れて行くだけになる
だから 今は…こんな時だからこそに…
貴方の愛だけに溺れていたいのかも知れない…
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