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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第72章 その恋は……



「柱としての彼は、
消えて無くなってしまわないだろう?
あげは…、君のここに…
ずっと残り続けるだろう?この先もずっと」

私の鏡眼の中に彼が残るだろうと
杏寿郎がそう私に言って来て
杏寿郎が私が彼を失いたくないと思って
願って捨てきれずに居る想いを
汲んでくれているのだと気付いた



「俺に…謝らなくていいぞ?あげは。
俺は君を護り抜くし、
傍らでずっと支えるつもりだしな。
それに、俺は…あげは、
君の全てを愛せる男だぞ?」


そう杏寿郎が告げて来て
私のその言葉の通りに全てを


私の中にある 彼への 

透真さんへの気持ちすらも

愛してくれると…許されてしまえば…


言葉にならない なり切らない想いは


自分の両の目から ただただに

流れて 零れて 

次々に溢れるだけになって居て



「杏寿郎…私は…、
貴方に…全てを愛されるままで…
居ても、良いのでしょうか?」



愛されるままに 愛されて

全てを…愛し尽くされる様に…して





――― ただ… ひたすらに 

     貴方に愛されて

 この恋は 琥珀糖の…ような…―――

 


 あの時 貴方に貰った 琥珀糖の味の様に…


 ただただ ひたすらに どこまでも甘い…


 この恋に… 私の全てを委ねても…

 許されるのだろうか…?




「あげは…、俺には…あげは、
君こそが…君への愛が、俺の全てだからな…」



「杏寿郎…、貴方には到底…
及びうるものにはありませんが…。
私も…杏寿郎を、貴方を愛しております…」






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