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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第71章 昼下がりの秘め事 ※R-18



前にここを訪れた時に使った部屋の
4分の1ほどの広さしか無いが
この部屋にも
天井から天蓋が下がった大きなベッドが
部屋の面積の半分は占めてる程になっていて

白い壁紙にはピンク色の花の柄が
ストライプの様なラインの間に
等間隔に並んで描かれていて

小さいスペースながらに
寛げる様に テーブルとソファのセットがある

「こちらのお部屋は、
お部屋の中央にお風呂は無いのですね」

「普通に隣に風呂場がある様だな」

「お湯張りを…、して参ります…ので」

「あげは。待ってくれ。
少しばかり…、君を前倒ししたいが?
ここは、そうする場所なんだしな」

ソファの上に身体を倒されて

お互いの唇を重ねる

熱くて深い彼の口付けに溺れてしまいそう

「…んっ、ふ…、はぁ…んんぅ」

「これでも…、まだ…君は
先に風呂に入りたいと言う気か…?」

「まだ…、どちらとも…言えませ…んので」

あげはがそう返すと
一瞬杏寿郎が驚いた様な顔をするが
ふっと口の端を曲げて笑顔になって

「そうか…なら、もう少し…続けてみないと…な」

ちゅ…ちゅ…ぅ…と音を立てながら
お互いの唇に吸い付きながら
口付けを貪り合う

部屋の窓のカーテンは閉め切られているが
まだ 外は明るい時間なのだから
カーテンを閉め切っていても… 明るくて

ベッドが部屋の大半を占める様な
そんな狭い部屋だから…なのか…
お互いの舌を絡め合う音が
妙に響いて…自分に耳にまで絡みついて来る

「んっ、…ふ、…はぁ、…ん、杏寿郎…」

「…あげは…ッ、…ん…ッ」

口付けを止めて 唇を離そうとしては
どちらからかまた寄せてしまって居て
いつまでも 終わる事の無い様な
そんな口付けを何度も
さっきから繰り返してしまっていて

「…参った…な、どうにも名残惜しくなって、
君の唇から自分の唇を離せそうないないな…」

ちゅう…っと音を立てながら口付けて
それを名残惜しそうに押し付けて離すと

「こうして…、離そうとしては…また
そうしてしまってばかりだな。
あげは。その君の唇に…でも、
まるで、吸い寄せられてるかの様だ…」


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