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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第71章 昼下がりの秘め事 ※R-18



歩いている内に… 大通りから
人通りの少ない通りに来ていて

あげはの視界に見覚えのある

3階建ての洋館が見えて来る

前に 街に来た時に

時間つぶし…の休憩を杏寿郎とした場所だった


大きな重厚感のある木製のドアを開くと
大理石で作られた玄関ホールが広がっていて

高級感のある赤い絨毯が
玄関からフロントへと伸びている

3階まで打ち抜かれた高い吹き抜けの部分の
天井からはシャンデリアが下がっており
色が鮮やかなステンドグラスは
陽光で照らし出されて存在感を示していて

ここのその雰囲気が
連れ込み宿…のそれと言うよりは

高級なホテルのオーラを放ってるのは
エントランスホールで
ベルボーイの様に迎えてくれる
ここのスタッフの所為なのだろうが

杏寿郎をフロントへと案内し
私にはソファに座って待つよう促して来る

しばらく待っていると

杏寿郎が戻って来て

末広がりになって 途中から二股に分かれる
大階段で1階から2階へと向かって行く


「まだ、夕飯まで時間があるだろう?」

「え、ええ、確かにまだ夕方…になる前ですが…」

「この階の部屋も…、どんな感じなのか
先に、ちょっと見て置きたいと思ってな」

前にここを訪れた時は
2階は素通りしてそのまま3階に向かったから

2階の部屋がどんな感じなのかは
私も全然知らないが

でも 廊下に並ぶ
ドアの間隔を見れば

そのドアの奥の部屋はかなり
こじんまりとして居そうな感じがする

「さっき、受付で頼んだんだ。
今から少し、2階で休んでから
夕食を食べに出掛けるからと」

「でっ、でしたら…、
今晩泊まる…部屋の方は…」

「ああ、泊まるには狭そうだからな。
前に来た時の上の階の部屋を頼んで置いたぞ?
ああ、今使うのはこの部屋だな」

そう言って 
ドアのカギ穴にカギを差し込んで
ガチャと鍵を外すと 
杏寿郎がドアノブを回して開いて
あげはに中に入る様に促して来る




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