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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第70章 町行かば 再び



「もう、でしたらポークカツレツと
カニクリームコロッケもお願いしたします」

「忘れる所だった、ビフテキは2つ頼む!!」

『はっ、ハイッ!ビフテキはおふたつですね。
確かに、畏まりましたっ!!』


杏寿郎の声のトーンに合わせて
給仕係の女性の声も同じ様に大きくなるから
隣で聞いていて笑い出しそうになったのを
抑えるのに必死だったのだが

周囲のテーブルで食事を楽しんでいた人達も
1つのテーブルに
次々に料理が運ばれて行く様は
見ていて不思議な光景だったのだろうが
そのテーブルの上に狭しと並んだ料理が
次々に無くなって消えて行く光景も
周囲のテーブルの人達から見れば
それ以上に不思議で異様な光景だったに違いない


「美味いっ!美味い!…、美味いッ!」

「そうですね、こちらのグラタンも
エビフライもナポリタンも美味しいですね」

「ああ。流石文豪達がこよなく愛して病まなかった。
老舗の洋食屋だけの事はあるな、美味いっ!!
ハンバーグとナポリタンを追加で頼む!」

『ハイッ、畏まりました!
ハンバーグとナポリタン追加でッ!』

「サーロインステーキも美味しいです」

ステーキとスープと
サラダとライスがセットになっていて

あげはがナイフで
綺麗にステーキをカットしながら
自分の口にフォークで運んでいて

「ビフテキも美味い!ビフテキも追加で頼む!」

前からだけど杏寿郎が本当に
美味しそうに沢山食べるな

『はい、畏まりました。少々お待ちください』

「ああ、セットじゃなくていい、ビフテキだけで頼む」

追加注文をした品物が届くまでの間にも
テーブルの隅には空いた皿が積み上がる

『すいません、ご注文の単品のビフテキになります。
こちらの空いているお皿、お下げ致しますね』

「ええ、ありがとうございます。
あの、追加でビーフシチューもお願いします」

「ああ、俺もビーフシチューを貰おう。
それから、ハヤシライスも追加でお願いしたい」




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