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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来


「え?杏寿郎…、私は何も、
事実を述べただけにありますよ?」

「君がそれを見ていられないのは、
あれなんだろう?俺が、君の目を
閉じさせてしまうから…なんだろう?」

杏寿郎のその言葉に
あげはが頬を染めながら
小さく首を縦に振って頷いた

「なら、あげは。
今日は閉じない様に意識しながらそうするか?」


やっぱり 杏寿郎は少しばかり
意地が悪い気がしてしまう

こっちが無意識に
閉じようとして閉じてる訳じゃないのは

杏寿郎だって知っている事であろうのに


「もう、馬車が
そこまで迎えに来ておりましたよ?
杏寿郎。この、お話の続きは、
馬車の中でお伺い致します」


もう迎えの馬車は到着しているのだから
杏寿郎に対してそうあげはが告げると
自分の用意していた荷物を持って
先に行ってますのでと声を襖の前で掛けると
そのまま部屋を出て行こうとする

前に杏寿郎と結婚式の白無垢に色打掛とドレスを
仕立てる為に町に行った時と同じ様にして
工藤さんを始めとする
炎屋敷の使用人が集まっていて
春日さんがこちらに向けて小さく手を振って来る

「すいません。お待たせしてしまいまして。
杏寿郎さんはもう少ししたら、
こちらに来ると思いますので」

「でしたら、鏡柱様は。先に馬車に
お乗りになってお待ちになられますか?」

「そうですね、でしたら。私だけ先に。
馬車の御者さんにも一言、
声を掛けさせて頂いて置きます」

あげはが工藤にそう答えると
そのまま玄関で履物を履いて
玄関の前で待っている馬車の方へと向かった

こちらに気付いて頭を下げて来る
馬車の御者にあげはも頭を下げると


「すいません、おはようございます。
本日は、お世話にならせて頂きますね。
お時間通りにお越し頂きましたのに、
お待たせしてしまい申し訳ございません。
もうひとりは少々遅れて参りますので」





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