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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



支度の整ったあげはの姿を見て
満足そうな顔をして
春日が誇らしげにしていて


「お支度整いました、あげは様。
そのお姿を炎柱様に
御覧になって頂きに参りましょう」


そう言って 出かける準備を春日に
お願いしたのはいいが
随分と早い時間から支度をされてしまって

この姿を見て貰いましょうと背中を押されて

中庭の方へと連行されて行く

中庭には杏寿郎だけでなくて師範も居るのに


「いや、ですが、
今は杏寿郎は、稽古の途中で…ッ」

「いいえ。行きましょう」


そう言ってグイグイ背中を押されて

今度は中庭へと春日に連行されてしまう


「炎柱様、お待たせを致しました。
あげは様のお支度、整え終わりました」

「ん?誰かと思ったぞ。あげは。
お前の着物姿は珍しいな。馬子にも衣裳か」

「師範は普通に褒められないんですかっ」

「おお、春日。準備は済んだのか?
世話になったな。ちょっといいか?
俺からお前に頼みたい事があってな」

「私にに、ございますか?炎柱様」


そう言って こっちへの感想よりも
春日さんに頼みたい事があるからと

中庭から縁側に向かって言って
春日さんと共にこちらから距離を取り始めて

中庭に師範と2人で残されてしまった


「で、どうなんだ?
お前の中の迷いは消えたのか?あげは」


そう杏寿郎の前では聞けないだろう質問を
師範がこちらに 単調直入に投げかけて来て

用事が春日さんにあると言いながらも
杏寿郎はこちらに気を遣ってくれたのかも知れない

「だが。まだ、お前は。
私が前に言った事を、してないだろう?」


「……と、仰いますのは?」


前に師範がここに来た時に私にしろと
言った事の内容を自分の記憶を遡って探す


死んでも生きろとは言われたのは…

憶えてるんだけど

人でありながらにその先に行けとも

杏寿郎と一緒にそれを乗り越えろって



他にも…あったっけ??


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