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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



とは言っても 気になったからと言って

自分の婚約者と 師範のあれこれを想像して
私が嫉妬にも似た感情を抱いている事も

当然に杏寿郎には

今 お互いの魂を繋げたから

伝わったのだろうから


お互いの意思を共有する方法なのだから

こっちからもあっちからも 知れるのが

この 神交術なのだ

今のは同じ屋敷の中で 一瞬だけだったけど

恐らくはこの状態できっちりと
今の様に一部だけでなくて
お互いの意識と魂を重ねるべきなのだろう


春日さんに入浴を手伝うと申し入れられて

それは自分で出来るからと断ったけども

春日さんは聞いてくれる感じもなくて

着ていた稽古着を剥ぎ取られて 
お風呂に入れられてしまった


ちゃぷんと 身体洗って湯船に浸かると
先程の杏寿郎を通じて見た記憶を思い返して

師範が杏寿郎に伝えた事を義勇に伝えたら…と
あげはがハッとして 浴室を出ると

慌てて 自分の身体を拭くのも適当に
襦袢だけを隠す程度に羽織ると
春日の制止を振り切って自室に戻って
今度は 義勇宛ての手紙を
濡髪のままでしたためる

「うん、これで良し、
環にこれも義勇に届けてもらえば」

「あげは様?
その様な恰好で、お屋敷を
ウロウロして頂いては困りますが。
余程お急ぎのお手紙でしたか?」

あちらの片付けを済ませて来たのか
時間が経っているのに
乱れたままの恰好をしていたので
春日があげはにそう声を掛けて来て


「え、ええ。すいません、
この様なはしたない恰好で
あまり流暢にしいている時間もありませんので」


環は先程 しのぶちゃんの元へ行かせたから
後で杏寿郎に頼んで要に
義勇の所に届けてもらうか
環が戻ったら届け直して貰うより仕方ない

「あげは様。
ではお支度の方、整えさせて頂いても?」

そう言いながら 髪の毛の水分を
春日が丁寧に拭き取って行って

「あ、はい、お願いします。春日さん」




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