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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



「いいえ、なりません。あげは様。
昨日の春日とのお約束、
果たして頂きますので。
炎柱様、あげは様をお借り致しても?」

「ああ、春日、頼んだぞ」

「はい、喜んでお受けいたします。
それでは、後程。
さぁ、参りましょう。あげは様」


そのまま 春日にズルズルと
お風呂場の方へと連行されて行く


「では、あげはの師範殿。
あげはが支度を整えられている間に。
先ほどの続きの、御指南をお願いしたいのだが」

「さっきの続き?ああ、そっちか。
吉原の手練手管の方の続きか?別に構わないぞ」


杏寿郎と師範は何か親し気に話をしていて

その会話も耳に入らないけど


宇髄さんの本以上に
師範の話の方が数倍も危険な気がする


あ そうだ 神交術ッ 


あれをしたら


離れた場所同士に居ても


杏寿郎の耳と自分の耳を繋げるのでは…ッ


意識を集中させて 自分の耳と杏寿郎の耳を


鎖骨の下の蝶の跡を通じて繋げるのをイメージする



ブワッと流れ込む様にして

私が知らなかった部分の杏寿郎が記憶が

自分の中に流れ込んで来て


「きゃあああぁあっ」


その 感じた事も無い感覚に

思わず 繋ぐのを切断して

叫び声にも似た声を上げてしまっていて

キョトンとしながら その場で尻もちをついた

あげはの顔を不思議そうに 春日が見て来る


「如何、なさいましたか?あげは様」


「いっ、いえっ、すいません。
今、その陰に虫の様な物が見えたと思ったら
埃か何かの様でしたので」

でも 分かったさっきの一瞬のイメージと

流れ込んで来た 杏寿郎の短期記憶の一部始終


これを狙って 杏寿郎は

師範に教えを乞うたのかは謎だけど


恐らくは師範の使う 水で出来た分身の型を

透真さんに師範が教えていたから


それを 杏寿郎が教えて欲しいと願い出たのかも?



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