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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



「何だ、つまらんやつだな。お前は。
私が気まぐれに山を降りて来た理由か?
まぁ、これからちょっと久しぶりに
槇寿郎の所にでも行こうかと思って居てな」

そう師範が言うと 
ちらっと杏寿郎の方を一瞥して

「だから、槇寿郎に会う前に、
お前の杏寿郎に会っておくかと思ったんだ。
お前と…、お前の杏寿郎にな」

「私の杏寿郎…って」

「ああ、ついでに
色々あっちの事も教えて置いたぞ?
私は吉原の出だが、男の身体にも女の身体にも
精通しているからな。何も吉原に来る客は。
男だけが来る訳じゃないからな?
吉原の中でも私は、
女の客も取れる女郎だったからな」


男女で吉原に来て
女同士で戯れるのを鑑賞する様な
そんな趣向の客も居るからなと
しれっとした口調で師範が言って来て

師範の隣の杏寿郎を見ると
嬉しそうな顔をしていたので
師範から何を教わったのかと思うと
恐ろしくもあるんだけど

『お話の所、失礼を。
朝食の準備が整っておりますが。
お客様もご一緒に、
お摂りになられては如何でしょうか?
ご準備をさせて頂いておりますが』

そこに春日が朝食の用意を
師範の分もしているのでと
こちらに声を掛けて来て

「そうか、だが、邪魔をこれ以上するのもな」

「しかし、折角だ。師範殿。
あげはとも話をなされては如何ですか?
あげはは、どうなんだ?」

「折角、お屋敷の方が師範の分もと
朝食を準備されているのであれば…。
師範がお急ぎでないのなら、一緒に」

ちらっとあげはが師範の
顔色を窺うようにして見て来て

「なら、遠慮なく、馳走にならせて貰おう」



今は 3人で朝食を摂って居る

この後は 出かけると杏寿郎が言って居たから

風呂の用意が出来ていると言われて

春日さんが支度をする約束だったから


そのまま 半ば強制的に
春日さんに立ち上がらされると
背中をグイグイと押されて
居間から退場させられそうになる


「ああっ、あの、春日さん?」


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