第69章 嵐、再来
工藤がそう言ってあげはに頭を下げると
そのまま下がって行った
杏寿郎が居ない場所でしたいと
思って居た事があったし
こっちとしては
その急な来訪はありがかたかった
自分の中の決戦までに確認をして置きたい事を
この機会を好機だと 確認して置く事にした
前に師範と手合わせした時に
私の鏡眼が 師範が放った
”雫波紋突き 天竜”を
無意識の内に映しとって
鏡の目の中に保存してくれていたから
私には 師範ほどの筋力がないから
あの天竜をそのまま再現する事はできない
師範は華奢な身体をしているが
蜜璃ちゃん程の密度ではではないが
一種の特異体質で
筋肉を凝縮した身体をして居て
本来なら 最速の速度の型である
スピード重視の型である 雫波紋突きの
速さに 更にパワーを追加し上乗せした
師範らしい改の型なのではあるが
本来の持ち味を生かすのであれば
天竜程の 大きな龍は
見た目のインパクトは抜群だが
突きでありながらに師範が使えば
生生流転に近い 威力にはなるだろうが
スピードに関してはかなり落ちるから
一考すると 非効率…な
型な様にも考えられなくもないけど
師範らしいと言えば
非常にあの偏屈な師範らしい
型のアレンジだと感じる
鬼は首を撥ねないと死なないのだから
敢えての突きを極めるとかは
普通はしないだろうから
敢えてのそこを極めると言うのも
あの師範 ”らしい”とすら感じる
が 師範の戦闘のスタイルはそうでは無くて
あくまでも 天竜で鬼を仕留めるのではなくて
師範はこの型で上空から 豪速で突進して
鬼の首を 日輪等で突き刺してから
その反動で身体を回転させながら
鬼の首を薙ぐのが
師範流の鬼の狩り方だったとは以前に
透真さんから聞いた事がある