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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来




『水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き・天竜』



五芒星を描きながら 放たれた 突きが


空中で 波紋を広げながら

上空で 巨大な水の渦を作る


あれは… 雫波紋突きなのか?


冨岡やあげはのそれとは全くの別物に見える


本来なら 

雫波紋突きは速さを重視した突きの型


いや これは 別物だな


固定概念を捨てろ 杏寿郎



ザリッと杏寿郎が足を開いて

腰を落として木刀を構えた


その杏寿郎の 頭上の

空で咆哮を上げて 威圧して来る

水の巨大な竜が 空を覆うかの様に広がって行く


杏寿郎のが炎の呼吸を始めて

その呼吸を更に深める

深く吸い上げて呼吸を練れば 音が重く変わる


「成程、その呼吸の音…二段呼吸か…。
あげはがそれをお前に教えたのか…。
随分と、お前に惚れ込んでるんだな。
うちの馬鹿弟子は」


「…なっ!?」


ふぅっと耳にと吐息を吹きかけられて

そう声が後ろから 聞こえた


いや 気配は上だ

上に居るのが本体だ


なら俺の後ろに居る こっちは? 


この気配は? 何なんだ?


「そうか、貴方があげはの師範なら、
当然にあの三上透真の師範でもあられると言う事。
貴方が今お使いになられたその型…、
それこそが、彼との三上透真との戦いに置いての
戦況を左右するカギになりそうだ」


そう言って その後ろに居る

分身の肩を掴んで 杏寿郎がそう言って来て


「あげはの育手である貴方に、
失礼と無理を承知でお願いしたい!
あげはの師範殿、貴方のその型を、
俺に教えては貰えないでしょうか?」

「お前、それを正気で言ってるのか?
お前は炎の呼吸だろう?
私はこれでも、元水柱だぞ?
あげはにそれを教えろと
言うのならまだしも、お前に教えるのか?」

「炎であれ、水であれ、
始まりの呼吸の根源は同じ。
ならば、水に出来て
炎に出来ない事なないはず」



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