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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



木刀同士の軽い手合わせではあるが

ほぼお互いの肋骨も完治して来ているから

呼吸が数段に深まってるのを

お互いがその音を聞いて感じ取って居て


中庭の空間を 上下左右 

どこまでも広く使った

手合わせを行う



カンッ… カッ カカッ…

お互いの木刀を交わし合う様にして捌き合って


自分の動きを確かめながら

相手の動きを確かめる



「杏寿郎の、二段呼吸も更に
深まっておりますね、流石です」

「いや、あげは、君の方もな。
君の鏡の細分化も、
そこまでの速さでその枚数にまで
達する様になって居たんだな」


前にあげはが
この屋敷で細分化をしている
模索をしていた時に起こしていた
呼吸の乱れも無くなって居るし

実践向きにかなり練られていて
型としての精度も上がって居る

「杏寿郎、この中庭での
手合わせを増やしたくあります。
できれば、当日の昼間に複数で
対抗戦の様にしたくありまして」

あげはが満月の夜の当日の事を
そう杏寿郎に具体的に話をして来て

その日にその様な
訓練を皆でしたいと言い出して来る

「あげは、それは彼が、
分身に似た能力を有してるからだろう?
こちらも数人で動くが、
相手も数人と同じと仮定した模擬戦」

「しかし、杏寿郎はそれも見越して、
炭治郎君達にあの様な稽古を
お付けになられたのでありましょう?
敵味方が入り乱れての混戦は必須になります、
思考するよりも身体が動く方がいいですから。
彼が、動きをゆっくりと考えている時間を
私達に与えてくれるとは思えませんので。
それにその辺りは、
義勇が何とかしてくれるかと」

「冨岡が…か?」

「後、間に合えば…ですが…。
義勇に頼らずに、私で分身を
打破する方法も考えてはいます」

「問題は彼が分身を同時に何体操れるのか、
分身の戦闘能力がどれほどなのかだな。
下弦程度なら助かるが、本体と同等に近い程
分身も厄介にはなるだろうからな」



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