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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第69章 嵐、再来



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目を醒ますと まだ夜明け前なのに

杏寿郎は隣には居なくて


「う…ん、…杏寿郎…?どちらに…」


部屋に意識を飛ばすも 近くには居なくて

そのまま 杏寿郎の気配を追って

屋敷の中に あげはが

自分の意識を広げて行くと


どうやら 杏寿郎は 既に

中庭で朝稽古をしている様だった


「まだ、こんな時間から稽古を?
私も、起きなくては…」


ガバッと布団から
自分の身体をあげはが起こすと


慌てて 自分も稽古着に着替えて


杏寿郎のいる中庭に向かった


中庭には既に稽古をしている 杏寿郎の姿があって



ゴォオオッっと闇の中を杏寿郎の炎が照らして

その炎が消えると共に 闇が再び辺りを包んで

見えていた物も 闇に飲まれて行くが

その闇の中でも目立つ 彼の髪の色が

こちらに向かって来るのが見えて


「ああ、すまない。
起してしまったか?あげは。
まだ、時間も早いんだ。まだ部屋で
ゆっくりしててくれても良かったんだが」

「いえ、杏寿郎。杏寿郎に
起こされたと言う訳ではありませんので。
自然に目が醒めただけですので、
ご心配なくにありますよ。
でも、杏寿郎も朝稽古をなさるのでしたら、
お声を掛けて下さればいい物を」

「そうか?それなら一緒にしばらく
朝稽古に付き合ってくれるか?あげは。
だったら、丁度いい。
手合わせでもするか?折角だからな」

「ええ。勿論、お相手をさせて頂きます」


置いてあった 炭治郎達が稽古に使っていた

木刀をあげはが手に持って


中庭の中央で 杏寿郎と向かい合う


「よろしくお願いします」

「ええ、よろしくお願いします」


そう お互いに礼を言って頭を下げると


その手に木刀を構えた









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