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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第67章 春日の決意とカナエの配慮





そう春日があげはに言って来て
何か婚礼の衣装については
春日の中に思う所がある様だとは
その笑顔はあげはに思わせるには十分だった





ーー
ーー
ーー



その頃 炎屋敷では

稽古着に着替えた杏寿郎が
自分の型の確認と素振りを終えて

縁側に工藤が用意をしてくれていた

井戸の水で絞った手拭いで

額に浮かんだ汗を拭いとって


お盆に手拭いと
一緒に乗っていた冷茶を流し込むと


ふぅっと一息ついて


「工藤?どこだ?居るんだろう?」


工藤が近くに居るのは気配で感じるが

その姿を目でとらえる事は難しく

その辺りの気配の殺し方の上手さは

腐っても元隠しなのだろうが


「はい、工藤はこちらにおります。炎柱様」


「工藤。お前に、まずは礼を言いたい。
工藤には、結納の件では色々と
動いて貰っていたからな。
まぁ、それで俺が出過ぎて
あげはと胡蝶には
小言を言われてしまったにはしまったが…」

「それは、炎柱様が
申しました事でありますので。
工藤は、結納返しの品を
発注しただけにございますが?
胡蝶様も屋敷の主に在られますので、
こちらからの配慮が
行き過ぎたのでありましょうが」

この展開も予想通りだったとでも
言いたげに工藤に言われてしまって

「まぁ、その辺りはあれだ。
男の威厳に関わるからな、で…だ。
結納の方はお前の働きもあって、
滞りなく、無事に済んだと
お前には俺の口から伝えたかったからな。
で、だ、それは終わったからいいとして。
頼んでいたあの部屋の方の事なんだが」

結納の話から
今度は工藤に依頼をしていた
あの布団しかない元瞑想部屋の話を

杏寿郎が切り出して


「ああ、そちらの方のお話にございますね。
瞑想部屋の模様替えの件につきましては
私には、わからないので。
あちらにイメージを私は
お伝えしただけにございますが。
あの、炎柱様。お部屋の改装の方は
お気に召しませんでしたか?」



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