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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第67章 春日の決意とカナエの配慮



「いえっ、その…
春日さんや工藤さんを始めとする
お屋敷の皆さんに良くして頂いておりますから。
私は、炎屋敷での生活に何ひとつ不自由は
感じてはおりませんので…ッ、私の
使用人を持つ…等…そんなっ」

到底 屋敷の主人としての
資質など備えていないとあげはが言うと


「でしたら、今のままにあげは様の専属で
春日をお側に置いて頂くと言うのは?」

そう涙目にこちらに訴えて来るので

「そ、そう言う事で…、ありましたら」


「あげは様、お許し頂けるのでありますか?
ありがとうございます、あげは様。
しかし、春日は諦めてはおりませんよ?
あげは様こそが、春日がお仕えすべきにある
お方だと、春日は、信じて疑っておりませんので!」




ーー
ーー
ーー




その頃の炎屋敷では

杏寿郎が呉服屋に明日伺う旨を
手紙にしたためていた


「それにしても…だ。
春日からあげはに仕えたいと
聞いた時には正直俺も驚いたがな。
春日には、あげはを
説得出来たらいいぞとは、
許しは春日には与えて置いたから。
きっと、あげはは、
今頃…春日に縋り付かれて。
許しを乞われてる頃だろうな…」


その姿が目に浮かぶようだ…


今のあげはは柱ではなく元柱だ


俺の添え柱にするには

些か頑丈すぎるが


あげはを柱に戻してしまえば


あげはは

自分の鏡屋敷を持つ事になって


この屋敷に居は構えられないからな


あげは自身にも担当地区が割り振られ

仕事も柱としての仕事をする事になる


今は柱は 9柱 揃っているが

もし 欠けたら?


今の甲の隊士の中から 新たに柱を選出して

その柱の席を埋めるよりも


あげはを鏡柱として 再び柱に据え直す方が

組織としての強化と考えれば


今のままで居るよりも


鬼殺隊としてもよっぽど有用だろうのに


お館様はそれすらも
お望みにはなっておられなかった





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