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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第66章 秘めないヒメゴト ※R-18




「いやらしい事を
する感じがしないか?こっちの方が」


雰囲気が出るだろうとでも言いたげに
杏寿郎がそう言って来て


「お部屋もですが、
それに、この布団も…もしや
初めからその為に?」

「いや、結婚したらこっちの大きな布団で
一緒に寝ればいいかと…。布団を二つ並べても
一緒に寝るには、些か、狭いだろう?
その、それに、交換できる予備の
布団がある方が…後々にも
いいかと思ったのもあるんだが」


そう言いつつも スルスルと

あげはの着物の帯を
杏寿郎が解いて行くから


先程の馬車での
ヒメゴトの続きから…なのだろうが


昼間の明るい時間にそうするのに

この布団しかない小さな部屋は


四方を廊下に囲まれて居て 
窓がない分

キッチリと襖を閉め切れば
昼間でも薄暗いから


お昼間の太陽が高い時間にするのは

あっちの部屋じゃなくて こっちって

思ってくれてるのかも知れないけど…


ちらっと顔を動かさずに
あげはが視線だけをを後ろにある
大きな布団の方へと向けて戻した

やっぱりどうにも ソワソワとして

気持ちが落ち着かないでいて

恥ずかしい事をしている気がして

何度も彼とはそうしてるに

変に意識をしてしまうのは

この赤い和室の所為なのかも知れない


ストンと帯が畳の上に落ちて
締め付けから解放されると

襦袢を結んでいる紐も解かれて行って

その紐も畳の上に落とされて行く


パサッと着ていた着物を畳の上の落とされると


襦袢だけにいつの間にかなっていて

身体を布団の上に杏寿郎に組み敷かれて

倒されると 上から彼に見つめられていて

その視線に射貫かれる


「随分と戻ってから大人しいが、考え事か?」


「いえ、そんな…事は、
ございません…にありますよ?」


あげはの様子を気にして
杏寿郎が声を掛けて来て

何とも言い訳がましい事を
咄嗟に言ってしまって居た


蛇に睨まれた蛙の様に

ぴくりとも動く事も私は出来ずにいて

その視線に身体を縫い付けられてしまう





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