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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第65章 密室のヒメゴト ※R-15



名残を惜しみながら 唇を離して
杏寿郎がそう言うと

お互いの半開きになった唇の端から
キラキラと光る銀色の糸が伸びていて

開いたままの口角から零れている
飲み込む事も口腔内に留める事も
出来なかった唾液の雫ですらも

それすらも 零すのは勿体ないかの様に
その熱い唇に攫われてしまって

「…杏…寿郎…?」

口付けただけで 随分と

今日のあげはは蕩けた表情をしてくれる

その彼女の潤んだ瞳の奥にも

本能の色が見え隠れするから

後はそれを咎める 
彼女の理性を取り払えばいい

そうさえしてしまえば

後は好きなだけ 
お互いに溺れるだけなのだから

流石にここは馬車の中なのだから

帯を解いて 裸になる訳にも行かないしな
スルッと襟の合わせに杏寿郎が手を添えて

きっちりと合わされている 
襟の合わせを開いて
その下に隠れている素肌を晒させると

露わになった
あげはの首筋に吸い付いて来て

ベロリ…と首筋に舌を這わせて来るから
びくびくとその刺激に身体が反応して震える

「流石に…、全部、
脱がしてしまう訳には行かないだろう?」

開かれた襟の合わせの下からは
鎖骨とその豊な乳房の谷間が覗いていて

全部 見えてしまわないから…こその
厭らしさ…があるか…と

この状態の半分脱げて 乱れた姿に
趣にも似た物を感じてしまっていた

「これはこれで…、
中々に、そそられる物があるがな。
隠されると特別な物に感じるだろう?」

首筋を這って居た舌が
鎖骨をスルスルとなぞって行く

そのまま デコルテに口付けながら降りて
胸の谷間に顔を埋める様に押し付けて来る

その手で左右から両胸を寄せて
より 強調されて狭められた
その谷間の僅かな隙間に 舌を差し込まれる

胸骨に沿って 舌を降ろして来て


「んぁ、…はぁ、んんっ…やっ…」

「こんな場所、こっち…に比べたら
大した事ないだろう?違ったか?あげは」


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