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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第65章 密室のヒメゴト ※R-15



そう杏寿郎が笑いながら言うと
あげはが困った様な表情をしながら

「しかし、お言葉にありますが。
私にはこれがありますから、十分にありますよ?
だって、私に、杏寿郎、貴方の選んだ
振袖を贈って下さるおつもりなのでしょう?
私は貴方を選んで、本当に良かった。
杏寿郎。貴方とでなければ、
決心はつきませんでしたでしょうから」

あくまでも 俺だったから
三上透真と戦う決意がついたのだと

あげはが
自分の気持ちを杏寿郎に示して来て

いつも以上に感情を
言葉に乗せて伝えて来るのは
結納を取り交わした所為なのだろうが

「あげは」

そう静かに杏寿郎が名前を呼んで来て

「杏寿郎?」



「何度も同じ事を言って居るが、
彼との戦いが終わったら、あげは。
改めて君に求婚をするつもりで居るんだが?
俺からの求婚を、受けてくれるだろうか?」

「杏寿郎ぐらい…ですよ、断わられ続けても
何度も求婚を私にして来るのも。
そして、私が貴方からの求婚を受けているのに
その上に更に求婚をして来るのも。
杏寿郎、貴方ぐらいですし。
貴方しかおりませんので。
謹んでお受け致しますよ、杏寿郎」



「なら、俺の今のこの気持ちも
受け取ってくれるだろうか?
あげは、君に受け取って貰いたいんだ」


杏寿郎の顔がこちらに近づいて来て
そのまま 彼からの口付けを受け入れる

「んっ…、ふ、杏寿郎…ぅ…、んっ」

彼の身体に自分の両腕を伸ばして
その逞しい身体に腕を回して
縋り付く様に抱きつきながら

お互いの唇と舌を絡めて重ね合わせて行く

「…、あげは…ッ、ハァ…、もっと…君を
欲張りたいし、感じたい…ダメだろうか?」


もっと…と こちらから強請ってしまうかも

とは 千城の中庭で言いはしたが

「で、でしたら…、これ以上はダメだと
杏寿郎が…私を止めて下さいますか?」

あの時の馬車で口付けを
彼女に熱くなり過ぎない様に
止めて欲しいと頼んだ時になぞらえて来ると



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