• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第64章 結納編 午後



「ねぇ、あげはちゃん。聞いたよ?
アンタが今日着てた、
そのカナエって子の振袖。
また…結婚式の時にも
着るって言う話じゃないかい。
さっき、あんたのいい人に聞いたんだよ。
なんでも、その振袖を婚礼衣装に引き振袖に
仕立て直しするそうじゃないかい」


この振袖を引き振袖にする話を
三好が知って居たのは驚いたが
杏寿郎から聞いたと言って居て
杏寿郎がそれを三好に話したのだと知った


「う、うん…、そうしたい…なって、
そう思てるの、三好さん」


「その振袖の元の持ち主も、アンタの
大事な日にアンタの側に居られるんだ。
あっちで、それを喜んでくれてるさ。
ほら、ずっとそうして握ってたら
折角の大事な振袖が皺くちゃになっちまうよ?
さ、いつまでの眺めてないで。
そろそろ、こっち貸しな?
三好さんが、畳んだげるからさ」

三好がそれを畳むと申し出てくれて

「三好小母さん…、
そ、そうだね。握りしめてたら、振袖。
皺くちゃ…になっちゃうね。
うん、三好小母さん、これ、お願い」


カナエの振袖をあげはが
自分の手から三好の手に託した


自分が元の着物を着ている間に


綺麗にその振袖を三好が畳んで
たとう紙に包んで行く


「結納、終わっちまった…ね。
で、どうなんだい?
ちったぁ、自覚ってもんが湧いたのかい?
あの、煉獄さんと結婚するって自覚がさ」


あげはがたとう紙に包まれた
カナエの振袖の方に視線を向けると


「自覚…ね。彼の口からは結婚の話は
今までも何度も聞かされては居たし。
もう、場所も引き出物も、お願いしてて。
婚礼の衣装も、
仕立てを待ってる様な状態だから」


「それにしても、驚いたさね。突然
明々後日に結納が出来なかって聞かれてねぇ。
でも、良かったのかい?あげはちゃん。
今日の結納も別の店、押さえてた感じだったし、
うちに変更なんてしちまって」

今日のこの結納も
杏寿郎が千城に食事に来た時に

その場でこっちに
変更するのを決めた事だったし
三好さんを始めとして
こっちの人にも迷惑になったに違いない


/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp