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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



爽やかな酸味と甘みのある
ラムネのシャーベットは
肉の脂の回った胃をスッと
優しく冷やしてくれる

「美味しい。ラムネのシャーベット」

「爽やかな酸味が、甘さを引き立てますね」

「しのぶちゃん、これ
…私のシャーベット、カナヲにあげて」

そうあげはがしのぶに
自分の分をカナヲに食べて貰ってと言って
自分の皿をしのぶの方へ押して来るから

「ふふふっ、
あげはさんも、あげはさんです。
私も、今、あげはさんと
同じ事を考えてましたよ」

「私は、沢山…あるから、大丈夫。
姉さん達もそれ、食べて?美味しいから」

しのぶもしのぶで同じ事を考えていたので
手を付けていなかったシャーベットが
しのぶの前にあって

困った様にしながらカナヲが
2人に食べる様に促して来る

「それに、そんなに食べたら
お腹が、冷えちゃうから」

そうカナヲが言って来て
確かにこれの前に食後の口直しに

柚子シャーベットを食べていて
カナヲの分のラムネのシャーベットは
三好の好意で2つだったのだから

これ以上食べたらお腹が冷えると言う事を
カナヲが真剣に訴えかけて来るから

あげはとしのぶが
お互いの顔を見合わせて苦笑いをしている

その後は 緑茶かコーヒーか紅茶かを選べて

コーヒーを知らない伊之助が
コーヒーを飲んでみたいと言って居たのを
アオイが必死に止めていた

「はははは、
コーヒーよりもいいもんがあるよ」

そう言って三好が

鮮やかな青やピンクや紫や緑をした
クリームソーダを運んで来てくれて

「凄い、ソーダ。色…綺麗」

雛鶴 まきを 須磨の
それぞれの前にも
色の違うソーダを置いて

「それぞれのイメージの色にしてあるのか、
なかなか、三好姐さんは
粋ってもんだ。それも派手にな」

嬉しそうに自分の着ている着物と
同じ色のソーダを嫁達が眺めているのを見て
宇髄が満足そうに頷くと

「うちの厨房には、銀座のパーラーで
働いてたのがいるんだよ。さっきの
ラムネのシャーベットも
そのパーラーの出の料理人が
作ってるんだ。間違いなかったろ?」


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