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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


その日の夕食を済ませると
しのぶからシャワーの許可が出たあげはが
シャワーを浴びに部屋を後にした

俺は傷が大きいのでしばらくは体を拭いて
髪は病室にあるお湯の出る洗面台で
洗ってもいいとの事だった

用意して貰ったお湯で体を拭いて
新しいパジャマに袖を通した

髪を流そうかどうしようかと
しばらくの間思案していると

「もし、よろしければ頭…洗います?」
いつの間にやら戻って来ていたあげはに
声をかけられた
「まだ、君は髪を乾かしたりするだろう?
いいのか?」
「いいですよ、タオル巻いてますし。
ご自身でされて、床をベチャベチャに
濡らされるよりいいですし」

そう言いながらもそうするつもりの様で
あげはは洗面台の前に
面会用の椅子を置いて
タオルを3枚ほど用意すると
杏寿郎に椅子に座るよう促した

こう言う時は看護者の顔になっているので
変に逆らわない方がいいのだろう

促されるままに座ると

「これ、新しいパジャマですよね?」
「ああ、さっき着替えた所だ」
「だったら、濡らさないようにしますね…」

そう言いながらも
パジャマのボタンを2段外して
少し襟首をすかせて内側へ折り込んで
タオルを一枚挟み込んだ

お湯の温度を調整しながら
「シャンプーだけでいいですか?
リンスもされます?」
「洗うだけで、結構だが。いいのか?
今は君もあまり無理をしない方が…」

お湯の温度を少しかけて確認すると
全体にお湯を掛けていく
耳にお湯が掛からないように
お湯が跳ねてパジャマを濡らさないように
してくれているのがわかる

「杏寿郎さんこそ、体調は大丈夫です?」
「俺は、元気だが?」
「じゃあ、2回洗っても大丈夫そうですね」

俺の体調とシャンプーを2回するのは
何の関係があるのかと思って
考えているうちに
手際良く洗髪をされて行く

「頭に、傷なくて良かったですね。
痒い所ありませんか?」
「ああ、それは大丈夫…だが…」

そのまま一度軽く流すと
2回目のシャンプーも手際良く済まされて
杏寿郎の濡れた髪を新しいタオルで
包んで水分を拭き取って行く




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