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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


しのぶの治せると言う言葉に
杏寿郎が体を前にのめらせた

「本当か?」
「ええ、本当です。…でも、多少、強引な
方法を、使わないと行けないかなぁと
思いますので…。煉獄さんの意思を確認
したいと思いまして」

強引な方法とは どんな方法なのだろうか?
「強引な方法しかないのか?」
「今まで、受診らしい受診も
されていらっしゃらない様ですし、
お薬をはいどーぞでは、
お飲みにはなられないでしょうし?」

確かに 父上のあのご様子では
医者に連れて行くのも難しく
薬ももらっても 飲むことは難しいだろう

「できるのか?」
「出来ますよ!まずは、
お酒を辞めて頂かなければ始まりませんが。
2日程…お時間頂けます?」

と言って指を2本立てて横に振って見せた
どうせここでしばらく
養生しているのだけなのだし
2日ぐらい待つのはどうってことはないのだが…

「2日待ったらどうなんだ?」
「幸いにも、今の所データも傷の経過も
良さそうなので、ある条件付きで、
自宅療養でもいいかと思いまして」

自宅療養…? 実家には戻りたい
とは思っていた所ではあったのだが

「その方が、弟さんも
ご安心なされるでしょうし?」
「それは、こちらとしても有難い申し出では
あるが。ある条件とは何なんだ?」

「ああ、ある条件と言うのは、
あげはさん付きでと言う事です」
「いいのか?胡蝶!
…それは、彼女も了承済みなのか?」
「それに、それは…あげはさんのご希望でも
ありますし?煉獄さんのお父様とは、
あげはさんは元々…ご交流があられた様で
したし、思う所があるのでは?」

それはそうなんだろう
あの列車の中で彼女は
俺の父上の名前を呼びながら
涙を流していたのだから…

「で、煉獄さん。ご同意は頂けます?」

同意…とは?

「強引な方法になる事に対する合意です、
ご家族の意思を尊重するのも、
大切な事ですから」

帰り際の千寿郎の顔を思い出す
あの期待を裏切るよりは
多少強引でも…父上が良くなる方法に
賭けてみたいと俺は思う

「胡蝶、世話になる」
「はい、わかりました!お任せください」

そう言ってしのぶがニッコリと笑った


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