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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



この重みが

義勇大丈夫ってあの声で言ってくれている様な


そんな気さえして来てしまって


ギュッと義勇が柄に添えていた手の上から
あげはが手を重ねて来て
義勇の手にしっかりとその柄を握らせる


「でもね、義勇。透真さんも
もっと、義勇に教えたい事、あったと思うの。
義勇のその性格の事とかね、それも
透真さんはいつも心配してたから、貴方の事。
だから…ね?義勇、彼と一緒に
これからも居てあげて欲しいの…貴方に」

あげはの言葉に義勇が目を見開いて
それから目を細めて閉じると
ぎゅっと瞼と唇を強く閉じた

「…それは…でも、いい…のか?
師範は、透真さんはあげはとも
一緒に居たいと思ってるんじゃないのか?」

そう閉じた隙間から
絞り出すようにして義勇が言った


日輪刀として打ち直してしまえば
この形ではなくなるのだ

きっと師範は あげはを守りたいと

そう思って居るはずだ


しばらく無言のままで義勇が考え込んで


「あげは」

「何?義勇」


「あげは、お前のその話。
受け入れる…が、条件がある」


義勇がそう言うとある条件を付けてもいいなら
その話を受け入れると言って来て

義勇からその条件についてを聞くと
あげはが大きく首を縦に振って頷いた


「あげはちゃーーん?冨岡さーん?
お昼ご飯の用意、出来てるらしいわよ?」


一番お腹が空いてそうな蜜璃が
あげはと義勇を探して居た様で


「あ、ここに居たのね。
冨岡さんにあげはちゃん、探したわ。
ねぇ、お昼ご飯にしましょう?あっちの
準備ももうできてるんですって。
ここのお店、前ぇーに、あげはちゃんと
しのぶちゃんと来た事あったお店だったのね。
緊張してて忘れちゃってたけど、
終わって落ち着いたら、思い出したの。
とぉーーっても美味しい、すき焼きと牛鍋のお店!!
と言うかね、どこかの個室から美味しそうな
割り下の匂いがして来てね、それで思い出したの」





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