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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



彼はお館様の屋敷の場所も

玉鋼を日輪刀に変える事が出来る

鍛冶師のいる 刀鍛冶の里の位置も

知っているのだから


彼を止める事が出来る唯一の存在である

水柱の三上透真を失えば



あの鬼は誰にも倒せない



「負ける訳には…行かない。
透真さんのためにも、勝つ。
その為には俺は、己に打ち克たねば…」

義勇の腰に透真の日輪刀があるのが見えて
あげはが嬉しそうに目を細めて眺める

「杏寿郎さんから、話は聞いてるの?
この戦いに、勝ったら、鉄友さんが
義勇、貴方の為に刀を打ちたいって。
それでね、私から提案があるんだけどね?」

「それは、聞き入れられない」

その提案を話す前に義勇が
強い口調でそれを断わって来て

「でも、義勇、貴方にしか継げないの。
水柱としての、彼を意思を継いで欲しい貴方に」

「俺は、受け取るつもりは無かった。
今も、お前に返したい気持ちだ」

「重すぎる?」

「実際の重量以上には」

ふふっとあげはが笑みを漏らして

「でも、使ってくれてる。
彼の…、透真さんの日輪刀。
楽しみって言うのは不謹慎だけど。
その刀を、義勇が振るうのを見るの
楽しみにしてると思うの。私もだけど、彼も」



鬼殺隊 最強の水柱


三上透真


その三上透真が愛用していた日輪刀


多くの鬼を屠って来た



”悪鬼滅殺”の4文字が刻まれた青い刀身



師範が鬼殺隊の水柱として務めあげた証



「でも、その刀だって気付いてるもの…」


「刀と言うのは、主人を変えて、
人の手を渡り歩く物でもか?」

「それは普通の日本刀ならね?
でもこれは普通の日本刀じゃなくて、
日輪刀だよ?その振るう使い手、
ひとりひとりに合わせられた一振りだもの。
貴方がこれを使いにくいと、
重いと感じるのは当然よ。
だって、その日輪刀は
透真さんの為の一振りだから。
義勇の為の一振りじゃないもの」




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