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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



「あ、はい。杏寿郎さん、
ここでよろしいですか?」


杏寿郎に名前を呼ばれて
杏寿郎の隣に立つと
ぐいっと肩を抱かれて
杏寿郎の方へと身体を引き寄せられる


「今日は俺とあげはとは、
急拵えでありながらも無事にこうして
結納を執り行う事が出来た。
皆もそれぞれに、
鬼殺隊としての務めもありながらに、
今日ここに、集って
俺達の結納を見守もって貰った事。
改めて俺から皆に礼を言いたい。ありがとう!!」


結納の最後の挨拶に本人達から
感謝を伝える事は珍しい事ではないが
何とも杏寿郎らしい感謝の挨拶に
ついつい目頭が熱くなって来るのを感じる

杏寿郎が更に挨拶の言葉を続けて述べて行く


「これから待ち受けている困難に、
ふたりで力を合わせて立ち向かい。
俺はあげはと共に、
幸せな家庭を築いて行きたいと考えている!
その為にも皆も、協力をして貰えるだろうか?
皆の協力なしにして、
成し得る事はあり得ないからな!!」

「私の方からも、同様に本日ここに
私達の為にお集まり下さいました事、
重ねて、お礼を申し上げたくあります。
ありがとうございました」

そう何の打ち合わせもして居なかったのに
あげはが自分の想いを杏寿郎の言葉の後に
続けて来て ここに集まった皆に対して
あげはが深々と頭を下げると
その体勢を整えて 更に言葉を続けて来る


「実は、本日の結納の件に関しましても。
私がお話その物を彼の、杏寿郎さんの口から
お聞きしたのもつい、先日の事にありました。
その時私は、
杏寿郎さんの行動を疑いも致しましたが。
今日、彼と結納を取り交わせた事は
私にとって、いえ、
私達にとって大きな意味になりましょう。
ですから、私からもお礼を言いたくございます。
この場にお集まりの皆様にお礼を申し上げると共に、
改めて、彼にもお礼を言いたくございます。
ありがとうございます、杏寿郎」

そう自分の胸中をあげはが述べると
じっと杏寿郎の方を見つめて来る

「あげは…?」



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