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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼


そうその時の事を思い出しているのか
あげはが目を細めて微笑むと
真っすぐに杏寿郎の方を見つめて来て

杏寿郎もそれに応じる様にして
穏やかな笑みを浮かべて
見つめ返して来る

そのふたりの様子を見て
まんざらでもない微笑を義勇が浮かべて
カナヲも嬉しそうな微笑を浮かべていた


「ええ~っと、これをもちまして、
仁科あげは様と煉獄杏寿郎様との
ご結納式は滞りなく済みました。
本日は誠におめでとうございます」

蜜璃が結納が終了した締めの挨拶をすると
ほっとして気が緩んだのか
ぐぅうううぅっと大きな腹の虫が
静まり返った和室に響き渡って

「きゃああああぁっ!
嫌だわ、私ったら。こんな時に、
終わったんだって、安心したら。
途端に、お腹が空いて来ちゃって
ご、ごごっ、…ごめんなさいッ」

あわあわと慌てた様子で顔を
茹蛸の様に真っ赤にして
蜜璃が言い訳をしてくるから

「甘露寺、大役を任せて済まなかったな。
丁度時間も昼だし、皆の腹の虫も
騒ぎ出す頃だろうからな。
安心してくれていいぞ?甘露寺。
ここの牛鍋とすき焼きは絶品だからな」

「れっ、煉獄さんっ…」

「甘露寺、遠慮せずに
好きなだけ食べて行ってくれ!!
あげは、俺の方に来てくれないか?
改めてここに集まって貰った面々に
俺達から挨拶をしたいからな」

そう杏寿郎が言うと
ガラガラと障子が開いて

そこには今日着付けの手伝いをしてくれた

蝶屋敷のアオイと
すみ きよ なほ の3人娘

そして 宇髄の3人の嫁である
雛鶴 まきを 須磨 の姿と

その後ろに
先程の結納が始まるまでは居なかった

炭治郎とその背中に背負っている
箱の中には禰豆子が
そして その後ろには
善逸と伊之助の姿が見えて

「炭治郎君!禰豆子ちゃん。
それから、善逸君に、伊之助も…ッ」

「俺が、竈門少年達には
鴉を飛ばしてたんだ、
少年達も任務が終わって
こちらに来れそうな感じならば、
食事会だけでも来て欲しいとな。
さぁ、これで、皆も揃ったんだ。
あげは、こっちへ」


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