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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



それを槇寿郎と杏寿郎の方へ差し出して


「そうしましたら、こちらの方を。
気持ちばかりの品ではありますが、
結納返しを用意しておりますので。
幾久しくお納めになってください」


槇寿郎がそれを受け取ると
槇寿郎の隣にいた杏寿郎が

「うむ、確かに。
幾久しくお受させて頂こう!」


「それでは、こちらの方…杏寿郎からの
受書になるが、幾久しくお納め頂きたい」

そう言って槇寿郎が差し出して来た
結納返しの受書をあげはが受け取ると

結納の様式に従って
その受書を広げて中身に相違が無いかを
隣に座っているしのぶと共に確認する

その内容を確認すると受書を元の状態に戻して


「はい、確かに。
こちらの内容にて、相違ございません。
お受けいただきありがとうございました」


その受け渡しが滞りなく終わるのを
皆が静かに見守って居て


本来ならこれで結納は終わりになるのだが
〆の言葉が進行役の蜜璃から出るのを
一同が待って居ると


「ええっと、
本来の結納としましては以上にありますが。
こちらの場をお借り致しましての、
結婚記念品のお披露目を…。
あげはちゃんの方から、お願いします」


結納としては終わりと言う意味なのか
蜜璃が砕けた口調でそう言って来て

その流れはこちらは予定として聞いて無かったので
急に結婚記念品のお披露目をと振られてしまって


一瞬 何をお披露目するのかと
あげはが戸惑っていると
ふとある事を思い出した


関東式の結納には無い内容ではあるが

確か 関西式の結納では

目録を結納品としてカウントせずに

結美和(ゆびわ・婚約指輪のこと)

を結納品として納める物の一つになっている


あげはが自分の左手の薬指にはまっている

杏寿郎からの求婚の際に受け取った

ダイヤモンドとピンクダイヤの婚約指輪を

周囲からも見えるようにしながら

自分の左手を持ちあげると


「この度は、結婚の記念の品として。
杏寿郎さんから結婚指輪の方を
108本の薔薇と共に贈って頂きました。
すでに、身に付けておりますが。
改めて皆様にお披露目をさせて下さい」


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