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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



その蜜璃の様子を見た宇髄が
半分呆れた様にして声を掛ける

「オイオイ、甘露寺。そんな
ガチガチで大丈夫か?緊張しすぎ。
煉獄とあげはの結納なんだから、
甘露寺が緊張する必要もねぇよ」

余程緊張してるのか
宇髄の気楽にしろと言う言葉も
蜜璃の耳には届いておらず

それぞれが自分の場所に腰降ろしたのを
蜜璃が確認すると
すぅーーーっとその呼吸の音が聞こえる程
大きく息を吸い込んで


「えーーっと、
お時間の方になりましたので。
ほッ、本日はお日柄も大変よろしく、
ごっ、ご両家様に置かれましては、
誠におめでとうございます。
そっ、それではっ、たっ、ただいまより、
仁科あげは様と煉獄杏寿郎様との
結納の儀を執り行わせていただきます!!」


厳かと言う言葉とは大凡に不釣り合いな
声を張り上げるような
結納の始まりの挨拶の言葉を蜜璃が述べて

結納の始まりの挨拶と言うよりは

どちらかと言うと
選手宣誓の様な勢いの始めの挨拶を聞いて

宇髄がその様子に笑いを堪えるのに必死で
俯いたままで肩を震わせていたので


「なっ、酷いわっ!宇髄さん。
そっ、そんなにも
笑わなくてもいいじゃないですかっ。
私だって、今日の為に沢山
沢山練習して来たのにぃ」

「悪ぃ、いや、それは俺も分ってんだけど…ッ。
なんとも甘露寺らしいなって、思ったら…ッ。
やっべぇ、腹痛ぇ…ッ」


「宇髄。君は甘露寺に謝った方がいいな。
甘露寺、失礼極まりない様な、
宇髄の事は気にしなくていいぞ?
実に甘露寺らしい、
始まりの挨拶だった。ありがとう。
進行役を、甘露寺に
任せて正解だったな。感謝する」

杏寿郎の言葉に
ぱあああっと蜜璃の顔が明るくなって

「れっ、煉獄さん。
そんな、私に任せて正解だったなんて。
嬉しいわっ!!任せて下さい煉獄さんっ!
この甘露寺蜜璃、精一杯本日の結納の進行役、
全力で務めさせて頂きます!!」

そう気合が十分な様子で蜜璃が言うので
頼もしく継子を感じながらも
どこか不安を感じてもしまいいつつ

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