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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第63章 結納編 昼



少し先で私達のその様子を見ていた三好が
落ち着いて一段落ついた頃に声を掛けて来て

「さぁ、そろそろいいかい?
あっちさんの首が長くなっちまうだろうからね。
奥の院は、こっちだよ、ついて来てくんな」

奥の院の部屋に案内をしてくれた

三好の後に続いて
廊下を歩きながら
しのぶが声を掛けて来る


「本来ならこちらが結納返しを
用意をする物であるのに、
私が柱としての仕事に、
蝶屋敷での仕事にと
その双方で忙しいだろうと、
結納返しの用意まで
炎屋敷の方にして頂いてしまって、
細やかな気遣い申し訳ありません」

「いや、そのね。
それは多分杏寿郎さんが
炎屋敷の使用人の
工藤さんって人に頼んで
してくれた事だと思うの。
しのぶちゃんが柱としての仕事の傍らで、
他の事を沢山しててくれてて、
多忙な身なのは知ってるから」


しのぶがピタッと歩んでいた足を止めると


「…しのぶちゃん?」

「…あげはさん、
少し、お時間よろしいですか?
こんな場でする様なお話では無いのは、
私も重々承知しています。
でも、あげはさんのお耳に出来るだけ早めに
入れて置きたいお話がありまして…」


スッとしのぶの纏っていた空気が変わって
ゾクッとする様な気迫を纏う

カナヲは宇髄に
しのぶがした話を聞いていたので
しのぶがあげはに対してしようとしている話の
大凡の内容はカナヲも把握している

しのぶが口を開いて
しのぶの話をあげはが静かに聞いていた

「…ーーーと、言うのが、
透真さんの血鬼術の全容ではないか…と、
それに対する対策については宇髄さんなら
何とか取って下さると思って居ますし。
我妻君には私から今日中に、
折を見て話をしますので。
私がこの仮説に辿り着いた際に、
決戦の日に向けて、隠にもある物を
用意して貰うようには、こちらから
お願いをするにはしましたが…何せ…」

「時間が…って言う事でしょ?
それは私にも何となくだけど分かってるの。
人の身体の事を知ってる者なら、
その効果の機序は想像はつくから」





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