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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝


そう涙目になって居る すみを
きよとなほが諫めるが
その2人も涙目になって居て


「お美しいです、あげは様ぁ~。
ううぅ、ぐずっ…ッ、あげは様が
お嫁さんに行ってしまうのです
おめでたい事なのに、寂しいのです…ッ」


「うん、でも今日は結納だからね?すみ。
まだ、これが済んだからって、
すぐに結婚するって訳じゃないから」


ドタドタドタと廊下を走る音が聞こえて来て


『お待ちください、お客様。
そちらはまだ、お支度の途中にありますのでっ』


そう足音が部屋の前で止まると
ガラガラガラと襖が全開に開け放たれて

「きゃああああっ!!あげはちゃん
それが、あの時の振袖ね?素敵だわっ、
可愛いわ、凄いあげはちゃんに
似合ってるわ、可愛いわ!」

ってこの声は蜜璃ちゃん??

「蜜璃…ちゃん?」

「あげはちゃん、
良かった、間に合ったわ。ここに来る前に、
実家に帰ってたの。これをあげはちゃんに
渡したくてね、そしたら遅くなっちゃって。
間に合って良かったわ。これ、お祝いよ」


そう言ってずっしりと重たい何かを

蜜璃から渡されてしまって

これ見覚えあるな 一斗入りの蜂蜜だなこれ

この前も杏寿郎が一斗の蜂蜜を

貰ってたけど 蜂蜜だらけになるんじゃ…


「あのね?着物をね、取に実家に帰ったらね。
お母さんが結婚のね前祝なら、
蜂蜜がいいよって言ってたの。
あげはちゃん、知ってる?
ミードって蜂蜜のお酒の事なんだけどね」

そう蜜璃がミードの話をして来て
ミードの話なら丁度 昨日
望月さんからの話で聞いて知った所だけど

「あのね?確か、中世のヨーロッパの方の、
お話らしいんだけどね?
新婚直後の新婦は住居から外出せずに1か月間、
蜂蜜酒を作り、新郎に飲ませて子作りに
励んだとされているんですって。新婚の時期を
蜜月って言うのも、この蜂蜜の1ヶ月から
蜜月って言葉が生まれたんですって」


そう実家の母親からの受け売りを
蜜璃が目をキラキラと輝かせながら
両手をぎゅっと握って
鼻息混じりに力説して来て


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