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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝



今までも意識を場に広げる事で

鬼のや仲間の位置を探る事は出来ていたのだ


でもそれも そこに

”在る” もしくは ”居る” を

感じ取れる程度で 

映像を捉えると言うよりは

気配を感じ取るに近かったのに…だ


今はちゃんとそれが視えていて

自分の感覚の精度が数段跳ねあがって居るのだと


自覚するのに足りた



今のは 無意識なら 意識をして

呼吸を深めて もっと広くこの店の内部を

意識を通して見る感じをイメージしながら


あげはが大木が根を一帯に
張り巡らせるかの如くに


自分の感覚を 一帯に広げて探って行く


スゥウウウッ… 全集中の呼吸を研ぎ澄ませて


意識と間隔に集中する


一瞬 ほんの一瞬


中庭に しのぶちゃんとカナヲの気配と

その姿を捉えることが出来て


見えたっ しのぶちゃんとカナヲ…


「しのぶちゃん達は、もう準備出来てるのね」


自分達がしのぶとカナヲの支度を整えてから
ここに来たので あげはの指摘する事は
当のアオイと3人娘にも分かって居たが


「ええ、あげは様の仰る通りです。
しのぶ様とカナヲの支度は蝶屋敷で
整えてからこちらへ参りました」


あげはの問いかけにアオイがきびきびとした
口調で答えて

「さぁ、今日はあげは様の大切な日ですから。
きっちりと支度を整えましょうね」

「そうですあげはさん、整えますので」

「炎柱様に、惚れ直して貰うのです」


3人娘もそれぞれに
支度への意気込みを伝えて来て


「うーん、杏寿郎さんにはもう
十分に愛して貰ってるから、これ以上は
惚れて貰わなくてもいいかなぁとかって」

「惚気…っ」

「あげは様が、惚気ておられるのですぅ」

「やっ、そんな意味じゃなくって…」

顔を真っ赤にして
あげはがそれを否定して来るが
何の意識もせずに
そんな言葉が出て来るぐらいなので
アオイにもその辺りは
想像は出来てしまっていて
はぁっとため息をついてから ふふっと
口元を押さえながら小さく笑った




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