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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝



「いいんですよ、千寿郎様。
そう、ご遠慮なさらずに。
全て私にお任せを、と言っておりますのに」

自分で着ている着物を脱ごうとした
千寿郎の手に雛鶴が手を重ねて
スルスルとその着ている物を脱がせて行く

「まだ、千寿郎様は成長途中で、
お身体の線が細いのでこの辺りに
厚めに足して。
身体を整えて行きましょうね?」


いや別に変な意味のやり取りでは

全く持って無いのだが

弟の教育に良くないのではないかと
思ってしまうのは気のせいだろうか?


あのあられもない
忍びの服装の所為なのだろうか

それともあの雛鶴と言う奥方の
泣き黒子の所為なのだろうか

着替えの手伝いをしているだけなのに
あらぬ方向へ妄想が捗りそうで困る

そんな事を杏寿郎が考えていると


「ちょいと、失礼するよ。炎柱サン」


雛鶴と千寿郎の方に気を取られていた
杏寿郎の意識をまきをの声が引き戻して


俺の身体のラインを確かめる様に
グッとまきをが胸から腰に
手の平を押し当てて来て

そのまま その手が杏寿郎の身体に
下着の上から触れて来るから

思わず身を硬くして距離を取ってしまった

いや 着付けの為に触れているだけなのだから
他意は無いのは俺にも重々承知であるが
変に避けるのはまきをさんに対して
失礼に当たるのだろうが


「ん?何だい?安心してくれていいよ。
私は天元様にしか興味にないからね?
足さなくても、丁度良さそうな
袴映えする身体してるね、
流石だよ。炎柱サン。
さぁ、あげはが見惚れて惚れ直す位の
いい男に仕上げてやるからさ。
このまきをさんに任せときな」


そう言って額に汗を浮かべながら
まきをが杏寿郎の着付けをしてくれて

口調から勝気で
男勝りなのかと言う印象を受けるが

真面目で面倒見のいい
性分をしてるのかも知れないな

そんな事を杏寿郎が着つけられながら
まきをを見ながら考えていると



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