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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝



しげと言う名の仲居に案内された

その和室からも中庭が望めるようになって居て


中庭が望める様に開け放たれた障子の前に

こちらに背中を向けて立って居る

紋付き袴姿の男が一人


恐らくにその袴はその身の丈に合わせて

誂えた物なのだろうが


こちらに気付いてその男が

杏寿郎達の方へ振り返ると


その袴姿の男の顔には見覚えがあって


いつもは結い上げている髪を降ろした

音柱である 宇髄天元その人であった


「宇髄、来てくれて居たんだな!」

「まぁな、煉獄。お前の兄として
今日は一日ヨロシク頼むぜ?
っと、これはまた、
随分とお久しぶり…な顔も見られたもんだわな。
ご無沙汰しております、先代炎柱」

さっきまでのおちゃらけた様な
喋り方を宇髄が改めて来て
槇寿郎の方へと深く頭を下げて来て

「そうだな、しばらくぶりになるか。
長らく見ない間に随分と、
立派になったんだな。宇髄君も…。
杏寿郎から、君の事は話には聞いている。
今日は、杏寿郎の父として世話になる」

「それはそれは、どうも。
でも、残念な事に。世話をするのは
俺ではなくて、俺の嫁…になるんだわ。
オイ、雛鶴、まきを、須磨。
煉獄さん達の、支度、頼んだぜ?お前等の手で
男前に仕立ててやってくれ。派手に任せたわ。」

宇髄のその言葉に
3人の嫁がうんと頷くと

須磨が真っ先に杏寿郎の弟である
千寿郎の方へ近づこうとしていて


「っと、ちょっと待て、須磨。
お前はそっちじゃなくって、
おやっさんの方にしとけ。
特にお前は煉獄の弟はダメだ、
それは俺が派手に反対する。ダメだ」


真っすぐに千寿郎の手伝いを
申し出ようとしてた須磨を
宇髄が諫める様にして止めると

千寿郎ではなく槇寿郎の手伝いをしろと
そう須磨に睨みを効かせながら告げて


「ええええっ~!?
なんでなんですかぁーー?天元様ぁ。
私は、千寿郎君のお手伝いがしたいのにぃ~。
納得が行きませんっ、理不尽ですう」

須磨が不満そうに宇髄に
訴えかけて来る


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