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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第62章 結納編 朝



それを私が着るのを手伝いたいと言う


この3人の気持ちを

蝶屋敷の主である私が
蔑ろにする訳には行きませんね


にこっとしのぶが3人娘に
笑顔を向けると


「ええ、
丁度良かったです。助かりました。
私も今、支度を整えようかと
思って居た所でしたので。
すみ、きよ、なほ、手伝い、
お願い…できますか?」


そのしのぶの言葉に
3人が目に涙を浮かべながら
大きく首を縦に振って来る


「ふぇえええん、しのぶ様ぁ~」

「嬉しいのです、しのぶ様」

「ありがとうございます、しのぶ様」


「分かりました、分かりましたから。
泣かないで下さいッ、
そんな事をされてしまっては…私までっ」


「ダメです、しのぶ様は
泣いちゃダメなのです」

「お化粧が崩れてしまうのです!
いけません」

「それにお泣きになられるのは、
今ではありません。
しのぶ様が泣いていいのは、
あげは様の結納を
見届けたのちにありますのです」


「わっ、私は別に、そんな泣いたりなどは…
断じて、しませんからっ、しませんよ?」


そう言ってふいっと3人から
自分の顔を見られたくないのか
しのぶが顔を逸らせてしまって


「では、しのぶ様、支度を致しましょう。
今日は、あげは様の結納の日ですから」


3人に取り囲まれて
あれよあれよと言う間に
隊服を脱がされてしまって

手際よく3人に振袖を着つけられてしまう


「そう言えば…カナヲの方は、
支度は出来ているのでしょうか?」


今日の結納には
私だけでなくカナヲも
あげはさんの妹として同席するのだ

カナヲにはあげはさんがカナヲに
買い与えた訪問着を着てはどうかと
提案するには提案しましたが…


「カナヲ様なら、問題ありません。
アオイさんが、カナヲ様の
支度を手伝いに行きました」

「だから、大丈夫なのです。
しのぶ様、鏡台の前に。
次はお化粧を整えましょう」


「え、ええ。アオイが
付いてくれて要るなら安心ですね」




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