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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第8章 療養編 蝶屋敷にて


突拍子もない宇髄の行動に
蜜璃は混乱していた
「えぇええぇーー?それって求婚じゃない?
求婚よね?ね?不死川さん、どーゆー事?」
蜜璃が隣にいた不死川の肩を掴んで
前後に激しく揺さぶった
「んな、事。俺が、知っかァ…、
やめろ甘露寺。揺すんじゃねぇ」

「その事なら、心配には及ばんっ!!
君の手を煩わす必要はない!!宇髄。
彼女の事は、責任を持って、俺が貰い受ける!!
だから安心だ!」

「はぁ〜、なんて、素敵なのかしら?
流石、煉獄さんっ!
男らしくて、カッコイイわぁ〜」
「ちょっと、煉獄君っ?何を…言って」

「オイ!…あげは。このバカとバカと
バカ…何とかしろぉ」
はぁーと頭を押さえて不死川が呆れながら
あげはに言った

ガチャ ノックなしに病室のドアが開いて
「外まで、聞こえていましたよ?
病室ではお静かに願えます?
できないのでしたら…、お引き取り下さい」
としのぶに冷たく言い放たれて
外に3人はつまみ出される

そのまま廊下を3人でとぼとぼと歩いていると
「はぁ〜、あの2人、上手く行ったのかしらぁ〜」
と蜜璃が頬を両手で押さえながら言った
宇髄がちらっと不死川の方を見た

この甘露寺の口ぶりからするに
前々から知ってそうだし
俺自身は 煉獄本人から釘を刺された訳だし?
煉獄がアイツに気があるのは知ってたけど…
知らなかったのは 不死川だけか?
「…煉獄の奴、…本気…だったのかよ」
と決まりの悪そうに不死川が漏らした

廊下の向こうからこちらへ
冨岡が歩いてくるのが見えた
あいつも煉獄の見舞いか…

まぁそんな事はどうでもいいが
相変わらずしけた面した奴だなぁ
面は良いんだから
もっとこう何とかならんもんなのかと
何も言わずにすれ違う 義勇を見ながら
宇髄は思っていた

コンコンとノックが聞こえて
どうぞと返事をすると
遠慮しがちにドアが開いて
そこには義勇が立っていた

「ん?煉獄か…、部屋を間違えたか?」
「冨岡か、あげはなら、俺と同じ部屋だ」
「そうか、失礼する」
そう言って中へ入ってくる

「煉獄も、怪我をしていたのか…
具合はどうだ?」
「ああ、冨岡。俺は、調子はいいぞ!
俺は、甘露寺に伝えたいことがあるので、
席を外すが、2人で話すといい」

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