第8章 療養編 蝶屋敷にて
「何やってんだぁ?アイツ等はよ…」
不死川は呆れて頬杖をつきながら
それを傍観していた
「いや、甘露寺が一方的に
やってんだろーが、アホが。
揉んどけ、揉んどけあげは。
本人がいいって言ってんだ」
宇髄に揉んでおけと言われて
じゃあと蜜璃の大きくて張りのある
乳房をそっと揉んでみる
ふよふよとした見た目通りに
柔らかくてマシュマロのようだった
「おおっ!何これ?すごいっ」
「でしょ?でしょ?私、知らなかったわ、
自分の胸触っても感動しないもの!」
「人の胸触るのって、
こんなに感動する物なんだ…」
何か俺らには共感できないものを
彼女たちは共感しているようだった
まぁ 俺は知ってるけどな
女の胸の感触なんてと宇髄は思っていた
「って、え?あぁああああーーーーっ!!」
あげはの顔を見た蜜璃が何かに気がついて
突然大声を上げる
「か、かか、か、顔っ!顔に!
けっ、怪我してるじゃないのーー!!」
「いや、これは…その、大した傷じゃ
ないんだけどね?ガーゼが大きいから、
大層に見えるだけで」
「ダメよ!ダメに決まってるわ!良いわけない
もの、嫁入り前の女の子の顔に、傷を付ける
だなんて、上弦の鬼って信じられないわ!
最低っね!!」
プンプンと蜜璃が全身で怒りを露わにしていた
不死川がギロリと杏寿郎を睨みつけて来て
「あん?テメェ、煉獄ゥ!!
ふざけんのもいー加減にしくされよォ!
…んなんで、アイツが顔に怪我してんだァ?」
ガッと不死川が杏寿郎の胸倉を掴んで揺する
「すまない、不死川…、俺の責任だ」
「えー、でも、でも、やったのは、
その上弦の鬼なんでしょ?
煉獄さんは、悪くないんじゃ…ないの?」
恐る恐る蜜璃が不死川に 意見を言った
「そうだよ、不死川君。あの鬼が、
何でかは理由は知らないけど
私の顔ばっか狙って来たんだって。本当だよ?」
「あの鬼が、君の顔を執拗に狙ったのも
…元を正すと…俺のせいなんだ」
「どうしてだか分からないけど、
失礼しちゃうわ!!」
音も立てずにいつの間にか
宇髄があげはの前に立っていて
まじまじとまるで品定めでもするかの様に
あげはの顔を見ていた
「まぁ、心配いらねぇーよ。顔に傷!!
結構だ、派手でいいじゃねぇか!
…俺が、もらってやるよ。どーだ?」