第8章 療養編 蝶屋敷にて
ゴゴゴゴゴゴーー 殺気だ
この殺気は不死川の物ではないな
不死川自身も身構えてるからな
それにしても凄まじい殺気だな
穏便ではおれん
…が しかし 鬼の物ではない
鬼も殺気で殺せそうな殺気だが
「…誰が、何をすると…、
おっしゃいましたか?」
ドアの所に腕組みをして
鬼のような形相をした
あげはが立っていた
鬼と戦っている時だってそんな殺気立って
なかったように記憶してるのだが…
「その声!あげはちゃんね?
あげはちゃーーーん!
しのぶちゃんに聞いてね、居ても立っても
居られなくなってね、来ちゃった!」
ガバッと蜜璃があげはに抱きついて
ギューっと抱きしめる
甘露寺に抱きしめられるとか
…やばいんじゃないか?
どうすればいいのかと
不死川も手を小招いていると
「痛いっ!蜜璃ちゃんっ!痛いから!
もっと優しく…してぇ。
そんな風にされ…たら、死んじゃう…から」
蜜璃の力で抱きしめられて逃げる事もできずに
あげはが苦しそうに息絶え絶えに言った
「あっ!やだっ、私ったら…、
これくらいならいい?」
「んっ、折れてるから…、もう少し…そっと」
キュッと優しく蜜璃が力を
かなりセーブして抱きしめる
こんな時にこんな事を思うのは
アレかもしれないが
さっきの言い回しとか…表情とか
あらぬ事を想像してしまい顔を
杏寿郎が逸らそうとすると
宇髄と目があった
ニヤニヤと笑っていて
宇髄も深読みしたと言う事か
不死川もそっぽ向いてる辺り
同じなのだろうが
「あら?もしかしてだけど、あげはちゃん
前より胸、大きくなってなぁーい?」
「ええ?いや、それはバストバンド
してるからだと…」
「そんな事ないわ!わかるもの。だって…」
ムニッと蜜璃があげはの両胸を鷲掴みにして
揉みしだく
「きゃっ!ちょ…、蜜璃ちゃんっ、
そんな、ダメっ…痛いから」
「こうかしら?でもでも、気のせいじゃないわ、
前にしのぶちゃんと3人で
お風呂入った時より、大きいもの!」
「もう、わかったからぁ。揉まなくていいから」
「あげはちゃんのおっぱい、張りがあって
揉み心地が良くて、つい〜。あ、私の揉む?」
自分の両胸をあげはに向かってどうぞと
言わんばかりに蜜璃が差し出した